EcoPeeler™ CORE Technologies
EcoPeeler™の基盤技術の概略です。
Concept & Philosophy
EcoPeeler™は、最も緻密で秩序ある反応システムを持つ生体内反応に学び、生体内物質の機能発現を発展的に応用することで、基盤技術である薬液中での化学反応の制御技術を独自に作り出しています。
したがって、用いる化学物質も生体内化合物に由来することが多く、これらの物質の機能を最大限に発揮するためには、その溶媒環境は生体内と同じように水でなければなりません。 EcoPeeler™が、有機溶媒を含有せず、完全水溶液である理由は、このような薬液の機能発現に対する理念が基本となっています。
20年以上前に、オリジナル商品 EcoPeeler™ "地球にやさしいケミカルズ" として、それまで有機溶剤が主であった半導体の残渣除去工程に、完全水溶液の薬液として全く新しい概念をもたらしたEcoPeeler™は、それからずっとこの理念に基づいたものづくりを行なっています。
Surface Reaction
EcoPeeler™の特徴は、特定の物質に対して反応を起こす技術にあります。この技術によって希望する特定の物質のみを除去し、他の周辺材料に対してダメージを起こさない特性を得ることができます。
この技術は、生体内において、分子認識、自己組織化、代謝サイクルといった特定の物質間で生じる緻密な分子の機能から学び、標的となる物質に対する機能を設計しています。
特に、物質表面の極微細なレベルでの反応設計には、分子、イオンの集合、泳動、拡散の緻密な制御が非常に重要になります。我々は、この反応に起因する分子、イオンの挙動制御を極めて高水準で行い、プロセスに適した反応速度になるよう薬液の設計を行っています。
Buffer solution
生体内では細胞内液や血漿が緩衝液として働いており、pHを一定にすることで生体内の化学反応条件を一定に保っています。
EcoPeeler™はこれに学び、緻密な反応設計は安定したpH条件下でないと行えないということから、リン酸を基質とした緩衝剤を利用することで、極めて安定したpH環境を得ることができます。 例えば電位-pH図(Pourbaix Diagram)による金属の酸化反応に対して、pHを緻密にコントロールすることにより、薬液反応中の金属表面の制御性を得ることができるようになります。
このリン酸を基質とした緩衝剤は、自社で徹底した原料、濃度、pH管理のもと製造し、金属不純物が極めて少ないものを使用しています。
Highly customizable
EcoPeeler™が一番大事にしていることは、ご使用になるお客様に安全で高品質な製品をお届けすることはもちろん、EcoPeeler™でなければ体験できない、安定して、使いやすいプロセスを提供することです。
このために、EcoPeeler™は循環使用で長時間のバスライフ、より広いプロセスマージンとなるように設計されています。
既存商品で十分なプロセス条件、プロセスマージンが得られない場合は、既存技術を用いた最適化を実施して、より良いプロセス条件となるようカスタマイズさせていただきます。